ある日、自分だけがネットのコメントを見られる秘密の力に気づいた鹿顔。嫉妬に駆られた夫は鹿顔を高速道路に置き去りにし、事故で重傷を負った彼女を守るどころか、憧れの女性を優先し続ける。視聴者の弾幕はドラマのように盛り上がる一方で、鹿顔の心は静かに冷えていく。初めて味わった深い絶望が、彼女を離別への覚悟へと変えた。ある夜、離婚届を残して姿を消した鹿顔は、新たな人生へと一歩を踏み出す。夫がどれほど後悔しても、鹿顔はもう振り返らないという決意だけを残す。