受刑者番号0927の俊言は、仲間への暴行と食べ物の浪費の罪を否定し続けるが、電気ショックで圧力をかけられる。やがて家族の保釈で一時拘束から解放されるが、家族や姉からはじいさんへの加害は自分ではなく、家浩の犯行だと訴えるが信じてもらえない。家浩の弁護士からは逆に故意殺人罪で訴えられ、最終的に証拠に基づき有期懲役10年の判決を受ける。俊言は無実を訴え続けながらも、刑務所行きが確定する苦しい状況に追い込まれる。
俊言は刑務所から出所し、彼を送り迎えする林家の親族たちと対立する。彼は自分の居場所を否定し、家がないことを訴える。林家の親族は過去の事件を責め、俊言の刑務所入りは家族の手によるものと告げるが、彼らは和解の証として早期釈放をもたらしたと伝える。俊言は複雑な感情を抱えつつ、彼らの善意を素直に受け入れられずにいる。エピソードは、俊言の居場所への葛藤と家族関係のもつれを露わにしつつ終わる。
林俊言は久しぶりに実家に戻り、家族に見守られながら祖父に会う。だが彼の弟、家浩は早期釈放されて戻ってきており、祖父に毒を盛った容疑がかかる。家浩は自ら毒を盛ったことを認め、祖父が俊言を贔屓しているために憎んでいたと語る。俊言は家浩の裏切りに困惑し、家族間の確執が深まる中、じいさんの命運がかかったこの対立の先に何が待つのか、不安が残る展開となる。
家浩は刑務所から保釈された直後に傷つき、家族の前で殴られたことが発端となる。母親は家浩がおじいさんに毒を盛った過去を知りつつも保釈に尽力したが、彼の態度に失望し怒りをあらわにする。家浩は自分の行動を悔い改め、家族から離れたいと申し出るが、母親は受け入れず、さらなる対立が深まる。兄との関係もぎくしゃくし、家浩の居場所がさらに不安定になる中、傷の治療が必要な事態が起こり緊迫のまま物語が終わる。
俊言は林家に戻った初日から物置部屋に隠れて生活していたが、それを知った清涵は彼女を正式に家族の一員として迎え入れようとする。しかし、家浩の思い出が詰まった部屋を理由に、俊言の居場所は容易に見つからない。幼馴染みであり婚約者の清涵は俊言の状況を気にかけ、今後きちんと面倒を見ると約束する。このエピソードは、俊言の居場所の不安定さと清涵の支えが交錯し、次の展開へと緊張感を残したまま終わる。
ダンサーの家浩は足の骨が壊死し、踊れなくなる危機に直面していた。彼を保釈した清は、家浩に足を寄付するよう俊言に求めるが、俊言は自分には寄付可能な足がないと断る。俊言は家浩を救えない自分の無力さを悔やみながらも、清は最先端の医療で治療を施すと約束する。しかし、俊言の意見は無視され、清の言葉が家浩の運命を左右する緊迫した状況が続く。
清涵は家浩が拒んだプレゼントを誕生日に受け取り、初めてみんなからもらったものを大切にすると伝える。彼は過去の自分を振り返り、この家との縁を切る決意を固める。その直後、誰かが事故で病院にいると連絡を受け、急いで向かうが、そこで電話をブロックされた理由が問い詰められる。清涵の決断と過去の関係が揺らぐ緊迫の瞬間で幕を閉じる。
林家の家浩が重い病に倒れ、手術のために弟の俊言の足を移植することを家族が強く求める。俊言は足を差し出すことを拒否し、家族からの圧力と心ない言葉に苦しむ。家浩はダンサーであり、足を失えば夢を絶たれることがわかるが、俊言にとっても足は重要だ。俊言は自分の意見を無視され、犠牲を強いられる現状に反発。家族の説得は激化し、俊言は閉じ込められそうになるが、彼はそれを拒み抗う姿勢を見せる。今後の選択が緊迫感を増している。
俊言の祖母が家浩の足の治療を主張する中、俊言の母親は孫の俊言を信じず対立が激化する。家浩の足の状態が悪化し、緊急手術が必要となるが、家浩自身は手術を拒否し、踊れなくなることを恐れて必死に抵抗する。家族内の感情が錯綜する中、祖母は俊言の安全を守ろうと必死に介入し、俊言を逃がすが、結局抑えられてしまう。命運をかけた決断が迫られる中、家族の思惑が交錯し、治療の行方に新たな緊張が生まれて終わる。
祖父の毒殺の濡れ衣で地獄のような五年を過ごした林俊言。保釈で戻った自由は幻だった。家族が彼を出所させた真の目的――養子の林家浩のために彼の足を移植することだと気づいた瞬間、信頼は裏切りへと変わる。絶望が連鎖し、俊言は家族との縁を断つ決意を固める。だが孤立の中で出会ったのは、聡明で勇敢な許織。彼女の静かな強さは傷ついた俊言を揺さぶり、新しい人生への一歩を促す。名誉と身体を奪われた男が、復讐か再生かを突き付けられる短編。最後に彼が選ぶのは、壊れた過去と決別する勇気か、それとも別の結末か。