同じ日に南越で生まれた二人の少女。高僧は一人がやがて天下を統べる母になると予言したが、“誰”かは政略結婚の時にしか定まらない。南越王は越迎春を運命の子と決め、富と教育を注ぎ込む一方、越雲禾は冷遇される。歳月は国力を衰えさせ、和親のための嫁入りが決定。越迎春は北斎皇室へ送り込まれ、越雲禾は蛮族へ遠嫁とされる。母が宮中に囚われていることを胸に、越雲禾は涙をこらえて辺境に向かう。しかし到着した先で待っていたのは、聞かされた「蛮族の若き首領」ではなく梁王と呼ばれる人物、そして金銀に満ちた豊かな地だった。期待と裏切り、身分の差が交錯し、運命の輪が音を立てて廻り始める。
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