辺境の地で魔族と戦い続けたある男は、戦線を死守したにもかかわらず、王国に裏切られ同胞から刃を向けられる。王宮でウェスリーという人物が30年にわたる詐欺と軍資金横領の罪で告発され、女王から即刻の国外追放と権力の放棄を命じられる。追放命令に従わなければ処刑されるという脅迫の中、彼は自らが討ち取った魔王の数を持ち出して脅威を退けつつも、勅命には従うと宣言し、その地を去る。去り際、彼は黒潮(魔族の脅威)が必ず再び襲来することを予告し、王国が跪いて彼の帰還を乞う日が来るだろうと警告を残す。
人類を守る暁の盾に亀裂が入り、魔族が攻撃の機会をうかがっている。指揮官ウォルトンがいない関所は手薄だ。魔族は人間の盗賊に変装し、守備隊をおびき出そうと計画する。一方、人間側では辺境の盗賊報告を、追放されたウェスリーの仲間による脅しと軽視する。将軍は部下のマンフレッドに討伐を命じ、成功すればウェスリーの処刑を女王に奏上すると宣言する。だが、実際には魔族の軍勢が動き始め、彼らは人間の動向を観察しながら、本格的な侵攻の前哨戦を開始していた。
壁の外の不気味に静まり返った土地で、ある将軍率いる人間の兵士たちが「ウェスリー」と呼ばれる光る鎧の男を偽物だと罵り、魔族の陰謀と糾弾する。彼らは盗賊を追っていたが、突如現れた下級魔族に遭遇する。将軍はこれをウェスリーが魔族と結託した証拠と断じ、捕らえるよう命じる。しかし、泥沼から現れたその魔族は、自らを「悪鬼」と呼ぶ将軍への侮蔑とともに、人間の妄想を嘲笑い、彼らに刃を向けた愚かさを宣告する。捕獲を目指す人間と、その企てを嘲る魔族との対峙は、決着を見ぬまま緊張を残して幕を下ろす。
ウェスリーは、魔族と結託して国を欺いた反逆罪で問われている。彼は国境の守護を放棄し、人間たちの行動に干渉しないと宣言する。しかし、人間の兵士たちは彼を侮辱し、魔族への裁きを叫びながら攻撃を仕掛ける。圧倒的な力を見せつけた魔族によって人間側は劣勢に陥り、指揮官は撤退を命令する。一人残った指揮官は、ウェスリーが人間でありながら魔族の味方をしていることに激しく非難し、直ちに手を打たなければ女王に全てを報告すると脅す。ウェスリーの選択が国を二分する危機を招こうとしている。
ウェスリーが、魔族に魂を売った外道とされる人物を成敗しようとするが、彼の「鉄壁の結界」の前に阻まれる。彼の力が30年にわたり国境を守っていたことが語られる中、襲撃が発生したとの報告が入る。ウェスリーは魔族の存在を否定する者たちの前で、重傷を負った兵士から「魔族の襲撃です」という報告を受け、予想外の事態が国境に迫っていることが明らかになる。
魔族の王は、長年魔族を圧迫していたウェスリーがついに消えたと宣言し、魔界の門を開いて人間への総攻撃を開始する。西炎王国が自国の守護神ウェスリーを追放したことを知り、標的を太陽の都と定める。一方、冬の国の女王は国境を襲う魔族の脅威に直面し、窮地にある自国を救うため、追放されたウェスリーを訪ねる。女王は彼に大元帥の地位と自らの王冠、さらには王座そのものを捧げ、国民の救済を懇願する。すべてを失った半神の前に、一つの国全体の運命が託される。
冬の国の女王は、魔族の脅威に苦しむ自国を救うため、ウェスリーに王位と引き換えに結婚を申し出る。しかしウェスリーはそれを拒否し、代わりに女王に跪いて三度頭を下げるよう要求する。女王の側近がこれに激怒する中、ウェスリーは王座に興味はなく、民を守り続けるよう告げて立ち去る。彼が養女のジョーンと共に都を離れると、魔族が出現。兵士たちはウェスリーが魔族を導いたと疑い、彼の行く手を阻む。ウェスリーはその挑戦を一蹴し、衝突が目前に迫る。
ウェスリーは、調査のため武器を置くよう半神に迫るが、相手は戦力を侮って挑発し、襲撃を指示される。圧倒的な力で兵士を制した半神は、都を守る義務はないと宣言し、従わぬ者には逃げるよう警告する。その直後、新たな脅威である魔族が出現し、一触即発の状況に突入する。
かつて国境を守ったウェスリーは軽蔑されていたが、魔軍の襲来に際し女王の要請で軍籍復帰を求められる。彼は30年の貢献への無理解を痛烈に批判しつつも、最後の慈悲として追放の門を守ると宣言する。一方、宮廷では国境の虚偽報告が議題となる中、魔軍による太陽の都陥落の急報が届き、王国は危機に陥る。ウェスリーの選択が王国の運命を握る状況が生まれた。
太陽の都が魔族に占拠されたとの報告が王に届き、宮廷は動揺する。ある高官は追放された将軍ウェスリーの復職を迫り、彼だけが魔族に抗えると主張する。しかし王はこれを認めず、トールン卿が精鋭部隊を率いて都へ偵察に向かうよう命じる。トールンは自身の部隊に絶対の自信を持ち、前線に到着すると偵察すら不要だと傲慢にも判断する。その一方で、都を守る魔族たちは彼らの傲慢さを見て、代償を払わせようと待ち構えている。